TP-Link Archer AX50をファームウエア更新後にスピードテストしてみた(後編)

ネットワーク

↑の写真 置く場所がなく、上から紐で吊り下げて固定しているAX50

発売日に購入したTP-Link Archer AX50、発売日に書いたレビューでは簡易テストのみだったが、新しいファームウエア『1.0.4 Build 20191021 rel.40149』が届いていて、更新を適用してあたらめて速度のテストを実施した。

テスト環境

TP-Link Archer AX50

  • ブリッジモード
  • 2.4GHz帯はチャンネル13の40MHz幅
  • 5GHz帯はチャンネル128の160MHz幅(一部のテストのみ80MHz幅)
  • AX50の有線LANポートにテストPC Bを接続
  • テストPC Aとの距離は50cmほど

なおテスト場所は自宅以外のW-Fiを検出せず、Windowsアプリ『WiFi Analyzer』で確認しても他の家庭の電波を確認できないため、干渉等は無いと思われる。

テストPC A(無線接続)

  • CPU Core i7 7700
  • 無線LAN Intel AX200 (Driver 21.50.1.1)
  • Windows 10 1909 x64

テストPC B(有線接続)

  • CPU Core i7 2600K
  • 有線LAN Realtek 8111G (Driver 10.36.701.2019)
  • Windows 10 1903 x64

テストパターン

  • 5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で送信と受信 (2パターン)
  • 5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 5(802.11ac)接続で受信
  • 5GHz帯80MHz幅のWi-Fi 5(802.11ac)接続で受信
  • 2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で送信と受信 (2パターン)
  • 2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 4(802.11n)で受信

の計7パターンを実施した。テストはiperf 3.1.3を使用して2度行った。

テスト結果

5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で受信

5GHz帯ax160MHz幅での受信は平均427.5Mbps

5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で送信

5GHz帯ax160MHz幅での送信は平均358Mbps

5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 5(802.11ac)接続で受信(対応機器が少なく一般的ではない)

ac160MHz幅での受信は平均425.5Mbps

5GHz帯80MHz幅のWi-Fi 5(802.11ac)接続で受信(ほとんどのスマートフォンやパソコンが該当する)

ac80MHz幅での受信は平均354Mbps

2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で受信

2.4GHz帯のax40MHz幅での受信は平均209Mbps

2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で送信

2.4GHz帯のax40MHz幅での送信は平均223Mbps

2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 4(802.11n)で受信(昔のパソコンやテレビ等の組み込み機器など)

2.4GHz帯のn40MHz幅での受信は平均224Mbps

まとめ Wi-Fi 6だからといって特別速くはなかった

  • 5GHz帯のax160MHz幅とac160MHz幅の実効速度の差は無い
  • 2.4GHz帯のax40MHz幅とn40MHz幅の実行速度の差は無い
  • リンク速度が変化していた( axの場合2.4GHz~1.8GHz )が、実行速度に違いはない。

Wi-Fi 6(802.11ax)だからと言って実行速度は従来規格と比べて早くならなかった。

ただし、周りに複数のW-Fi電波がある環境なら速くなったりするのかもしれない。

おまけ 有線同士でのテスト結果

テストPC A(有線LAN Intel I219-V)と、テストPC Bを有線で接続し、AX50をスイッチとして使った時の送受信速度

約950Mbps出ているので、ボトルネックは無線部にあるようだ

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