Cat 6A LANケーブルを中心に比較してみた

本記事では、LANケーブルのカテゴリーのことを全て「Cat 〇」という英語省略名で表記します。

日本語名英語省略名最大速度
カテゴリー5Cat 5100Mbps (100BASE-TX)
エンハンスドカテゴリー5Cat 5e1Gbps (1000BASE-T)
2.5Gbps (2.5GBASE-T)
カテゴリー6Cat 61Gbps (1000BASE-TX)
5Gbps (5GBASE-T)
10Gbps (10GBASE-T) ※55mまで
エンハンスドカテゴリー6Cat 6e10Gbps (10GBASE-T)
オーグメンテッドカテゴリー6Cat 6A10Gbps (10GBASE-T)
カテゴリー7Cat 710Gbps (10GBASE-T)
カテゴリー7ACat 7A10Gbps (10GBASE-T)
カテゴリー8Cat 840Gbps (40GBASE-T)

突然ですがLANケーブル選んで買っていますか?

いきなりですがとても大事なことを言います。

Cat 7やCat 8を買う意味はない

Cat 7ケーブルを買わないでください

Cat 7だけでなく、Cat 7AやCat 8も同じです。Cat 7より高いカテゴリーのLANケーブルを買わないでください

Cat 7やCat 8を買う意味が無い理由

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Ryzen9 3900Xで定番構成なPCを組んでみた

2019年12月末ともう半年も前の話になってしまったが、Ryzen9 3900Xを使って定番構成なPCを組んだのでパーツの選定理由の記録。

ちなみに3年前に前のPCを組んだ時の記録

新しいパソコンを作った理由は、KabyLakeを買った直後にRyzenとCoffeeLakeが出て、その影響でシングルスレッド性能向上とマルチコア化が一気に進んで悔しかったからである。あとZen2が予想以上の高性能なうえ安かったから。

CPU : AMD Ryzen9 3900X

自分の用途ではシングル重視の作業が多かった。マルチコアをフルに使う設計になっていないゲーム(シミュレーションゲームが多い)や、Photoshopなどがその代表例だろう。Zen2でIPCが向上したとはいえ高クロックでブン回すCoffeeLakeの方が誤差レベルで性能が高いだろう。しかし置換元はKabyLakeのCore i7 7700。同じLGA1151ながら互換性を無くしたCoffeeLakeが憎かった。もう一つの理由はわっとパフォーマンス。この2つでRyzenにすることにした。

次にモデルの選定だ。3700X、3800X、3900Xの3モデルを検討した。一番安いのは3700Xだ。しかし3800Xの方が少しクロックが高い。そして3900Xになるとさらにクロックも上がり4コア増えて12コアになる。当初は12コアもいらないので3800Xを買おうと検討した。しかしそこで米Amazon.comを見た。3900Xが日本国内より安く買えるようだ。これだけの理由で米Amazon.comでRyzen9 3900Xを購入した。

CPUクーラー : Noctua NH-D15S

今まで使っていたのはScytheの無限五だった。これはそれほど高くない割にはよく冷えるクーラーだった。しかし所持しているのはAM4非対応の古い版だった。

本格水冷は面倒くさい、簡易水冷も面倒くさい(過去に使っていたが、古くなるといつ壊れるか心配になってくる)という理由で、普通の空冷クーラーを選択。その中で一番性能良さそうなNH-D15Sを選択。NH-D15との違いはファンが1個か2個かというだけの違いに見えるが、実はNH-D15Sの方は中心が少しずれていて、PCIeのスロットと干渉しにくいようになっている。

メモリ : G. Skill F4-3600C16Q-64GVKC

i7 7700のマシンではDDR4-2400の16GB*4を使っていた。しかしRyzenではメモリ速度が重要と聞く。そのため推薦とされる3600のCL16のOCメモリに変えることにした。このモデルを選択したのは、ヒートシンク付きで、光らず、高くないモデルだからだ。

しかし実際に組み込んだところ3600の設定で動かくことは出来なかった。メモリ自体は3600でも動作するが、InfinityFablicとメモリが1:1モードと呼ばれるCPU側のクロックが1800MHzで動作することができなかった。

デュアルランクのメモリを4枚という厳しい条件(公式ではDDR4-2933 FablocClock 1466MHz)のためか、DDR4-3533 FablocClock 1766MHzが限界のようだった。そのため3533で使用することになった。しかし、本来は3600用のメモリだったため、レイテンシはより詰めることができた。

マザーボード : ASRock X570 Taichi

このマザーを選んだ理由は複数ある。

  • PCIe x16形状のスロットが3つある
  • 3つ目のPCIe x16形状スロットにもx4の帯域がある
  • USB Type-C用のマザーボードピンヘッダがある
  • できればWi-Fi & Bluetoothがついている

この条件に合致し、過剰な装備が付いていないものということでX570 Taichiとなった。GPU、Thunderbolt3、NICの3枚の拡張カードを指す計画がある。そのためx16形状は3つ必要だし、3つ目のスロットもx1ではなくx4が必要で、Fractal Design Difine R6というケースを使っているのでUSB Type-C用のピンヘッダも欲しかった。オンボードの2.5Gや5GのLANは不要と判断した(そもそも25GbEのNICを付ける予定だったので)。

GPU : ASUS TUF-3-RX5700XT-O8G-GAMING

グラフィックボードは厳密には3900X機を買う1か月前に購入していた。Radeonを選択した理由は今までもずっとRadeonだったから、ドライバがGeForceの時代遅れなUIよりまともだから、そして一番大きいのはGeForceより安い値段で大容量のVRAMが手に入るからだ。

このグラボ(RX5700XT TUF GAMING)を選んだ理由は、TUFシリーズが見た目的にも耐久力がありそうで好きなのと、TSUKUMO店頭に行ったら価格.comの最安より安かったからである。

SSD : CFD CSSD-M2B1TPG3VNF

現時点でPCIe 4.0対応のコントローラーは1種類しかなく、他はヒートシンクの有無程度しか変わらないので、PCIe 4.0対応で一番安い本製品を選択。容量はケチらず1TBにした。


これらのパーツを選定した結果、次のようなパソコンが完成した。旧メイン機は、旧旧メイン機である録画鯖を置き換えることにした。

新パソコンと旧パソコンのパーツ流用図

メインマシンだけに限ってパーツの流用をまとめると次のような感じになる。CPUとマザーボードを同時に変えたタイミングを別のパソコンと表現するが、まるでテセウスの船である。

メインパソコンのパーツ遷移

25GbE はじめました

この記事はネットワーク何もわからない人が書いています(ダニング=クルーガー効果の真ん中ではなく、一番左の位置である)

長年、家庭用のLANは1000BASE-Tのギガビットイーサが主流であった。

しかし、1000BASE-Tは約20年ほど前から普及を始めた規格。当時はPCIバスなどが追い付かずオーバースペックだったのだろうと想像できるが、今となってはSSDどころかHDDより遅い。

ギガビットイーサを越えよう。そう決意した。

10Gbase-Tは、既存のCat6Aのケーブルが使い回せるくらいで、電気は食うわレイテンシは遅いわろくなことはない。

ならSFP+だろう。そう思った。Twitterで10G環境を入れたい。そう呟いた。

オタクにConnectXを勧められた。

しかし相場がわからない。公式ストアを見たあとeBayを見た。10GbEのCollectX-3を見ていたはずが、いつの間にか25GbEのConnectX-4 Lxになっていた。なんとなく半導体的に新しいプロセスであろうものが好きなのと(3系と4以降でドライバが違うので設計が違うのだろうと思った)、NVMeのSSDの速度は10Gbpsを越えるからだ。

こうして、Mellanox ConnectX-4 Lx MCX4121A-ACAT(以下ConnectX-4)を2個購入した。米Amazonで25GbE用のSFP28のDirect Attach Cable(DAC)も買った。

約2週間後、NIC2つとケーブルが届いた。装着したマシンのスペックは以下のとおりである。

メインマシン

  • CPU Ryzen9 3900X
  • MB ASRock X570 Taichi
  • RAM DDR4-3600 64GB
  • OS Windows 10 Pro 64bit

録画鯖

  • CPU Core i7 7700
  • MB ASRock H270M Pro4
  • RAM DDR4-2400 8GB
  • OS Windows 10 Pro 64bit

メインマシン・録画鯖の両方ともConnectX-4をPCI-Express x16 Gen3のx4動作のスロットに挿入した。メインマシンの方はX570なのでGen4だが、 ConnectX-4がGen3なので、メインマシンと録画鯖の接続速度は変わらない。ConnectX-4自体はPCIe Gen3 x8なので、Gen3 x4動作(データリンク層転送帯域 約31.5Gbps)では帯域が不足しているが、1ポートしか使わないなら25GbEの速度のボトルネックにならないはずである。

Windowsを起動し、最新のドライバをインストールした。その後、以下の記事を参考にファームウエアも最新にした。

Mellanox connectX-3のファームアップデート手順

メインマシン・録画機の両方とも既存のインターネット接続用のネットワークは192.168.0.4/24と192.168.0.5/24となっている。今回はスイッチを通さず2マシンを直結して使用する計画だ。そのため、メインマシンのIPを192.168.1.4、録画機のIPを192.168.1.5に設定し、2マシンともサブネットは255.255.255.0にした。デフォルトゲートウェイとDNSサーバーは空欄だ。

Windows PowerShellでping 192.168.1.5と打ってみる。タイムアウトになる。悩んだ。

色々検索をしてroute addとかいろんなコマンドを試してみた。ダメだった。初日は匙を投げた。

翌日、再びこの問題に挑んだ。pingを打った。タイムアウトだ。

しかしある一つのことに気づいた。Windowsのネットワークアダプタの状態を見ると、pingを打つと送信の値が増える。受信側の状態を見ると、送信と同じバイト数受信していた。これはpingそのものは届いている可能性が高いということか?

Windows Defenderのファイアウォールを無効化してみた。するとpingが通った。1日悩まされた原因は、単にファイアウォールに弾かれていただけだった。

メインマシンと録画鯖はConnectX-4をケーブルで直結している。つまりインターネットには接続されていないし、ローカルネットワークでもない。Windows上での表示は不明なネットワークになっていた。不明なネットワークはWindowsネットワークのパブリックネットワーク扱いされていた。これをプライベートネットワークに変更した。するとpingが通った。

原因は不明なネットワーク判定された直結NICが、パブリックネットワークのファイアウォール規定に引っかかっていただけだった。問題は解決した。

無事にメインマシン・録画鯖の両方が繋がったので、実験用としてメインマシンのNVMe SSDと、録画鯖のNVMe SSDをSMBで共有して繋いだ。fsutil file createnew testfile 107374182400というコマンドで100GBの空ファイルを生成し、FastCopyというツールでコピーした。

見よ!これが25GbEの力だ!!

実測値24.3Gbps、100GBのファイルのコピーが約35秒で終わる。まさに革命だった。標準から弄った設定はConnectX-4のMTU値を1514から9614に変更したくらいである。14バイトはイーサネットのヘッダのため、実際のデータ部は標準の1500から9600バイトだ。

ジャンボフレームのおかげか、3900XのCPU負荷は6%で済んでいる。(これが2コア2スレッドのCeleronとかだとキツそうだが)

パワーとスピードで大抵の問題は片付く。そう感じた。

ちなみに、FastCopyではなくWindowsのコピー機能だと、SMB Directが使えないWindows 10 Proではジャンボフレーム有効環境でも14Gbps前後しか出ない

TP-Link Archer AX50をファームウエア更新後にスピードテストしてみた(後編)

↑の写真 置く場所がなく、上から紐で吊り下げて固定しているAX50

発売日に購入したTP-Link Archer AX50、発売日に書いたレビューでは簡易テストのみだったが、新しいファームウエア『1.0.4 Build 20191021 rel.40149』が届いていて、更新を適用してあたらめて速度のテストを実施した。

テスト環境

TP-Link Archer AX50

  • ブリッジモード
  • 2.4GHz帯はチャンネル13の40MHz幅
  • 5GHz帯はチャンネル128の160MHz幅(一部のテストのみ80MHz幅)
  • AX50の有線LANポートにテストPC Bを接続
  • テストPC Aとの距離は50cmほど

なおテスト場所は自宅以外のW-Fiを検出せず、Windowsアプリ『WiFi Analyzer』で確認しても他の家庭の電波を確認できないため、干渉等は無いと思われる。

テストPC A(無線接続)

  • CPU Core i7 7700
  • 無線LAN Intel AX200 (Driver 21.50.1.1)
  • Windows 10 1909 x64

テストPC B(有線接続)

  • CPU Core i7 2600K
  • 有線LAN Realtek 8111G (Driver 10.36.701.2019)
  • Windows 10 1903 x64

テストパターン

  • 5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で送信と受信 (2パターン)
  • 5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 5(802.11ac)接続で受信
  • 5GHz帯80MHz幅のWi-Fi 5(802.11ac)接続で受信
  • 2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で送信と受信 (2パターン)
  • 2.4GHz帯40MHz幅のWi-Fi 4(802.11n)で受信

の計7パターンを実施した。テストはiperf 3.1.3を使用して2度行った。

テスト結果

5GHz帯160MHz幅のWi-Fi 6(802.11ax)接続で受信

5GHz帯ax160MHz幅での受信は平均427.5Mbps
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TP-Link Archer AX50を発売日に買ってみた 気になる速度は?(前編)

後編はこちら

劣悪な環境を改善

今までの自宅環境

突然ですが、皆さんはWi-Fiルーター(アクセスポイント)は何を使っているのでしょうか?

ヤマハ、アライドテレシス、アルバネットワークス等々、お気に入りのメーカーがあると思います。

私の家では今年7月までは、エレコムのWRC-733GHBKと、バッファローのWZR-S600DHPという2台のWi-Fiルーターをアクセスポイントとして1階と2階にそれぞれ1台ずつ分けて設置していました。

しかしエレコムのWRC-733GHBKは最新ファームでは安定したものの、過去には電波は通っているのに通信できなくなる問題児(しかも電波が弱い)、バッファローのWZR-S600DHPはWi-Fi 5(802.11ac)に非対応で遅いという問題点を抱えていました。

頻繁に通信が詰まり実用に耐えないWRC-733GHBK
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